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◆管理栄養士に聞いてみた◆血行改善をサポートするイチョウ葉エキスの力!

アラフォー主婦 イラスト今回もDHA・EPAをサポートしている成分について管理栄養士さんにお話を伺ってきました。

今回はサポート成分「イチョウ葉エキス」です。

管理栄養士が解説します!栄養士 イラストアラフォー主婦:こんにちは、今回もよろしくお願いします。イチョウ葉エキスということですが私は聞いたことのない成分だったのですが、有名な成分なのでしょうか?

管理栄養士:たしかにイチョウ葉エキスは日本ではまだまだ知名度の低い成分かと思います。ただイチョウ葉エキスをメインとした商品も徐々に増えてきてはいるんですよ!

アラフォー主婦 イラスト2アラフォー主婦:へ~!!ということはイチョウ葉エキスはDHA・EPAの成分の酸化を防ぐだけではない効果があるってことですよね。

管理栄養士:そのとおりです。イチョウ葉エキスはそれ自体が優れた効果の期待できる成分なのです。イチョウ葉エキスのことをもっと知ってもらえるように解説していきたいと思います。 

アラフォー主婦:楽しみです。よろしくお願いします。

イチョウ葉エキスって何?

イチョウイチョウ葉エキスはイチョウの葉を乾燥させ、アルコールなどで有効成分を抽出したエキスです。エキスにはフラボノイド(※1)やギンゴライドと呼ばれる抗酸化物質(※2)が含まれています。

DHA・EPAの成分は酸化しやすい性質がありますが、イチョウ葉エキスの抗酸化力がDHA・EPAの成分の酸化を抑えて、それらの成分の効能が十分に得られるよう助けます。

ギンゴライドはイチョウ葉の植物に特有に含まれている成分です。血液成分の凝固を抑える働きや脳機能を活性化させる働きが知られています。

フラボノイドは緑茶、大豆、ぶどうなど身近な食品に含まれていて、なじみが深いものも多いのではないでしょうか。色素、苦味、辛み成分になり、多くの効能が発見されています。その一つに血流を改善する働きがあります。

ギンゴライドとフラボノイドがDHA・EPAと共同して生活習慣病(※3)の予防や認知症の緩和に利用されています。

(※1) フラボノイドには主に次のようなものがあります。
アントシアニン(ぶどう、ブルーベリーなど)
カテキン(緑茶)
ルチン(そば、いちじくなど)
イソフラボン(大豆)
ケルセチン(玉ねぎ、りんごなど)
ヘスぺリジン(青みかん)

(※2) 抗酸化物質とは、細胞が酸化されるのを防ぐ物質です。生活習慣病の予防や美容に役立ち、さまざまな食品に含まれています。代表的なものは次のようなものがあります。
・ゴマリグナン(ゴマ)
・アスタキサンチン(エビ、カニ、鮭など)
・ビタミンE(ゴマ、アボガド、ナッツなど)
・イソフラボン(大豆)

(※3) 生活習慣病は運動不足、食生活の乱れ、ストレス、喫煙など、生活習慣が原因で生じる疾患です。主に高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満など自覚症状が少ない病気ですが、これらの症状から心筋梗塞、脳梗塞、がんなど重症の病気を引き起こしやすくなります。



~イチョウ葉エキスの背景~

ハーブヨーロッパでは昔から自然の生薬やハーブを治療に使う伝統があります。近代医学発祥の地であるドイツの製薬メーカーがイチョウ葉エキスの効能を発見しました。

その後イチョウ葉エキスはヨーロッパで医薬品として治療に使われています。日本では医薬品としての認可はまだ下りていないため、機能性表示食品や健康食品に利用されています。

~イチョウ葉エキスの主な働き~

イチョウ葉エキスには次のような働きがあります。
・抗酸化作用
・血流の改善 
・血栓形成の抑制
・認知症の予防

<抗酸化作用>・・・ 活性酸素のバランスを整える

不飽和脂肪酸のDHA・EPAは活性酸素と結びつきやすく、劣化(酸化)しやすい弱点があるのですが、イチョウ葉エキスはDHA・EPAの酸化を防いで、成分が十分に吸収されるよう助けてくれます。

イチョウ葉エキスに含まれるフラボノイドやギンゴライドは活性酸素の働きを抑える作用があります。酸素はカラダの組織の合成や維持、修復に利用されると同時に、一部は健康を害する活性酸素に変化してしまいます。活性酸素はカラダを病原菌やウィルスから守ってくれますが、大量に発生すると細胞を酸化させたり、遺伝子を傷つけたりもしています。

その結果、生活習慣病(高血圧、糖尿病、など)を引き起こしたり、老化を早めたりする要因になると考えられています。

<血流の改善>・・・血管を拡張させて、血液をサラサラにする作用

血管EPAとイチョウ葉エキスには血管を拡張して、血液の粘性を緩和する働きがあります。

血管は交感神経と副交感神経の拮抗的な働きで、収縮と拡張をくり返しています。仕事や家事など活動的な時に交換神経が優位になり血管は収縮します。収縮すると血管の流れは速くなり、細胞に運ばれる酸素や栄養が増えるのです。逆にカラダが休息するときは副交感神経が優位になり、血管は拡張して血液の流れはゆるやかになっています。

過度なストレスにさらされると、常にカラダは緊張状態が続き、血管に負担をかけ続けることになります。EPAとイチョウ葉エキスは圧迫された血管を拡張させて、血流を改善するよう働きかけます。

<血栓形成の抑制>・・・血液成分の凝固を抑えて、血栓をできにくくする

EPAとイチョウ葉エキスは血栓を予防する作用を持っています。血栓とは血管の内側に血液成分がかたまり、石のようになったもののことです。血管が破れて出血すると、血液成分のうち血小板が集まり、成分を凝固して傷口をふさぐ大切な役割があります。

しかし血小板は血管の老化と伴って固まりやすくなり、血管内部に血栓を作ってしまうことがあります。血栓が血液の流れを妨いで、酸素や栄養素の運搬を邪魔してしまい、その結果、脳や細胞に十分に栄養が届かなくなってしまうのです。

過度なストレスなどにより自律神経のバランスをくずすと交感神経が優位な状態が続き、血管は収縮したままになってしまいます。狭くなった血管の中を酸素と栄養素が無理に通ろうとするため、水分の役割をする血漿(けっしょう)が減り、血液は粘度を高めていきます。そのため、血液はドロドロ、ネバネバし、血管の内側にヘドロが付着しやすくなります。

ハンバーガーさらに食生活の欧米化も血管の健康と関与します。油脂類の摂取量が増え、過剰なコレステロールや中性脂肪が血管に付着すると、血液の流れはさらに悪化します。そうすると、末端の細胞への酸素と栄養の運搬がとどこおり、脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こす原因となってしまいます。
イチョウ葉はEPAとともに血栓を防ぐよう働きかけてくれます。

<認知症の予防>・・・脳への情報伝達物質を供給

イチョウ葉エキスには脳に十分な栄養と酸素を運び、脳機能を活性化させる働きが明らかになっています。脳と神経系の健康に有効的なDHAと共に、神経細胞の情報伝達を促して、記憶力や判断力、集中力の衰えの改善に役立ちます。

DHAの脂肪酸は活性酸素と結びついて、酸化しやすい弱点がありますが、イチョウ葉エキスはDHA成分の酸化を防いで、脳に働きかける成分の吸収を助けます。

結論

イチョウ生活習慣病や老化は血管の健康と密接に関連し、血管の健康を保つことは美しく歳を重ねる上で大切な要素です。DHAやEPAなどの不飽和脂肪酸は生活習慣病の予防に効果を発揮しますが、活性酸素と結びついて、酸化しやすい性質があります。

抗酸化力をもつイチョウ葉エキスを一緒に摂ることで、これらの成分の劣化が抑制されて、成分を十分に吸収しやすくなります。

さらに、イチョウ葉エキスにも血管を拡張して血液の流れを改善する働きや脳と神経系の情報伝達を活性化させる働きがあります。食品成分の機能はそれぞれの成分が共同して働くため、DHA・EPA単体よりも、イチョウ葉エキスと組み合わせて摂り、効能を高めていくことがおすすめです。

監修者 管理栄養士

アラフォー主婦 イラスト米国にて高等教育終了後帰国、食物栄養学部を卒業。
大学研究室にて秘書、翻訳の経験を経て、現在管理栄養士として栄養関連記事の執筆、栄養指導、英日・日英翻訳を行う。
ニックネーム: afcom


<参考資料>
「脳梗塞、心筋梗塞はイチョウ葉で治る」  日正出版 日本自然療法研究会
http://www0.nih.go.jp/eiken/chosa/IppannGingko.html

アラフォー主婦 イラスト3
アラフォー主婦:イチョウ葉エキスはヨーロッパでは医薬品として扱われているんですね。EPAと同様に血液サラサラ効果があるなら納得なきがします。

アラフォー主婦:DHA・EPAサプリにイチョウ葉エキスが入ることでサポートしてくれるんですね。

管理栄養士 イラスト管理栄養士:はい!DHA・EPAの成分の酸化防止をししてくれる成分です。

アラフォー主婦:もっと学びたい!もっとサラサラでいたい人にはおすすめのサポート成分ですね。ありがとうございました。